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  • 執筆者の写真フクモ陶器

王さんのバイト先(杭州滞在記 その⑤)

大学院生の王さんは、陶芸教室でバイトをしている。

この日は、先日のびっくり仰天案件「中国人のスーパー陶芸力」の秘密を探るべく、彼女のバイト先に社会科見学に行ったのだった!


中国美術学院の象山キャンパスからバスに揺られて30分ほど。

南宋時代の城下町を再現したという古い街並みがウリの観光地(鎌倉とか、川越みたいな)にその教室はあった。


古い建築をリノベーションしたらしいカフェを通り抜けた2階にある。


そこはかとなくお洒落な雰囲気だ。

中国の人々は、ちょっとしたところに自然を取り込むのが上手いなあ。


階段の途中に便器が3つも落ちていた。柑橘も落ちていた。


さて、こちら。

かわいい看板だな。この中にスーパー陶芸キッズがいるというのか…


ざっと30人くらいは入りそうな教室。

手ロクロの土台が、ゴールドでかわいい。欲しいなコレ!


窓からは古い街並みが見えて素敵。


黒板に詳細に書かれた手順。そりゃあ30人も居たら、ぜったい人の話聞かない奴がいるからね!書いとかないとね。

手ロクロに残ってるのは、昨日のお客さんの作品らしい。すごい数だ。右手前の2つあたりから猛者の雰囲気がただよう。


そして焼き上がるとこうなる。カラフル。

これらは、客が引き取りに来てない作品たちとのことで、ドンドン溜まってしまうらしい。

外にもドンドン…

塀にもドンドン…

ジブリキャラもドンドン…



こんなん作って取りに来ないとは何事だ…!



中にもドンドン…。

取りに来ないのだけでこの量じゃ、取りに来たのを足したらきっと天文学的数字だな。クラクラしてきたよ。


そしてジロジロ見るうちに、フクモ陶器は気づいた。

そう、こないだの子供陶芸展で見たような傑作は、このもの凄い数のプレイヤーから選ばれし、一握りの天才によるものなのだ…!


まずは数を集める。圧倒的な数を。そしてその中から選りすぐり、精製して精製して純度の高い結晶を取り出す、みたいな方法だ。中国的なやり方と言えるのかな。「科挙」とかもそうだし。


でもあの陶芸展に何人か送り込んでるこの教室は、相当のやり手だね!虎の穴。そりゃあ客もこんなに来るはずだよ。


さて、教室(虎の穴)が始まるとのことだったので、お昼までフクモ陶器は街の探索をすることにした。


ものすごくデカい看板。


街並みに溶け込んでるけどよく見ると最先端ぽい建築だ!


いかにも城下町な風景。


よ、よく見たら兵士人形が…!さすが観光地…


自転車や階段が壁に埋まってる。そこはかとなくお洒落だ。


何気なく置かれた割れてる瓦。そこはかとなくお洒落だ。



マクドナルドもある!けど地味な色味。京都みたいな条例があるのか?


もちろんマックは素通りして、王さんオススメの店に!太い春雨麺に焼饅頭と餃子。さすがの王さんチョイス、美味くないわけが無い。


食べるものも、やはり圧倒的な数の中から真剣に選び抜かれたものなのだ。

だからこそ安くて美味しい店が残るのだろうし、外資のチェーン店なぞには見向きもしないのだ。(実際、スタバやケンタッキーなどもちらほらあるが、あまり客は居ない。そりゃあ、安くて美味しい店があんだけありゃあね。)


こうして中国のこと書いてくと、書きたいことや載せたい写真がドンドン出てくる。しかし、しかしここはやはり膨大な中から選りすぐっていくのが良かろう。真剣に。中国方式。


というわけで、真剣に書くので次回もお楽しみに!




























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