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執筆者の写真フクモ陶器

妖怪退治のお仕事



もうかれこれ3〜4年前になるのであるが、平素より「不思議.net」や「カラパイア」等の不可思議情報をチェックしているフクモ陶器が、「これは!」と唸る2chスレッドを見つけた。(画像は何の関係もありません)


その名も「妖怪退治してるけど、何か質問ある?」というもので、当時22歳だったスレ主「1」さんが自身のお仕事(妖怪退治)について語るというスレッドである。これがもう、非常に、とっても、面白いとしかいいようのないシビれる面白さ!


3〜4年前から、周りの人に勧めまくっているのだけれど、今まで読んでくれた人は一人くらいしかいない(当社調べ)。だいたい皆「妖怪なんてそんなのは妄想だ」「2chなんて気持ち悪いから見ない」「妖怪退治ってとこがそもそも中2だ」などというのだ。そうだろう、それが普通の大人の反応というものだ。


しかし、やはり、この面白さは見過ごすわけにはいかない。どんなに世間から冷たくされようと、フクモ陶器はこのスレッドを支持し続けたい。魅力があるのだ。電車男など目ではないぞ(当社比)! 創作だったとしても充分読み応えが、いや、むしろ創作ならばその才能が怖い。


その1では、妖怪退治の仕事について軽く紹介がされる。

スレ主「1」も、一緒に仕事をする「先生」も、霊感があるわけでもないし、妖怪が見えるわけでもない。

リアリティがあるんだか無いんだかわからないような具体的な話が淡々と。

そして、「1」が妖怪退治をすることになったきっかけでもある、幼少期にあった衝撃的な事件が語られる。

彼のおじいさんが子供の頃にしたある罪により始まる話である。彼の見た夢の話あたりがすごく怖い。


その1の終わりのほうから語られる「東南アジア」篇。

先生の友人のリーのおっさんと、その弟子のワン君との出会い。INマレーシア。

これも圧巻。最後のどんでん返しがたまらない。

あと日本人は三尸虫が一匹多いらしいという話。

「道、法、術、機」の話のあたりが凄い。


先生との会話のやりとりが深い。

「人間の最も強い欲求とは何か?」「正直(セイチョク)に生きる人間が一番強い」「人の心に住む魔」等々。

そして先生はこの世を去ってしまう。

その理由が、先生の生い立ちなどを絡めて語られ始める。

もうこのあたりまで読むと、止められない。


妖怪退治の別の流派との交流会(?)の話。

先生の話の続き。先生の姪っ子さんが奇妙なことに巻き込まれる。


先生の話の続き。

有名な妖怪「件(くだん)」の本当の名前、そして対になる妖怪が居るという話など。


先生の話の続き。

「1」が初めて先生と一緒にした仕事の話。


先生の話の続き(未完)。

「恐怖とは何か?」「なぜ人間は後ろに目が無いのか?」などの話。

最近の仕事(新しくできた弟子と一緒に)の話。


残念なのは、先生の話が未完なのであるが、事情がありこれ以上は話せないらしい。きっと想像もできないような事情があるのだろうから仕方がない。きっと妖怪関係の特別な事情であろう。

この「1」さん、ツイッターもやっていて、今は大学に通っており元気で暮らしているらしい。よかった。



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