去年の年末あたりのことであった。
横浜の日ノ出町にオカルト専門の古本屋ができたらしいとの情報が入り、開店直後に行ってみたフクモ陶器。
非常に魅力的なラインナップ!昔の学校の図書館のようなそっけないスチール棚に、魅惑の品がぎゅうぎゅう。
そこでこの本を発見したよ。
開店直後の混乱ゆえか値札がついてなかったので、恥をしのんで聞いてみたらば1000円とのこと。
悩んだのだが、別の本を買って帰った。
ところが何日か後に行ってみると、200円も値下がりしているではないか、、、。
この短い間にいったい何が。あのとき買わなくて、よかった。すでになにやら神秘の力を感じる、、、!
そんないきさつで、「全国霊能•心霊家名鑑」はフクモ陶器の元にやってきたのであった。
この本は、
「第一部 霊能•心霊家人物篇」
「第二部 霊能•心霊家データ篇」
「第三部 霊能•心霊資料篇」
に分かれている。
第一部では60人余もの霊能•心霊家を一人一人くわしく紹介。
名前、顔写真、住所、電話番号まで詳しく載っていて、さながら霊能タウンページといったところか。
困った時は、この一冊があればすぐ相談できるぞ!!
第二部は、著者が霊能者の皆さんに送ったアンケートの集計が公開されている。
思わず読みいってしまう大変充実した内容。
例えば、この画像は「それぞれの霊は存在するか?」という質問に霊能者の皆さんが回答したもの。
ほぼ皆、存在を肯定。そんななか、「水子霊」と「タタリ霊」は懐疑的な意見が多少あるよう。
こうして並べてみると、結果にわりと偏りがあるところが興味深いですね。
そして、「死者の霊はどこに宿っているか」という質問。
ひとりで何個も答えているのはアリなのか?っていう気もするけど(霊によって違うってことだろうか)、
集計の結果一番人気の場所、それは「人間の心の中」だそうである。抽象的!千の風になってなかった!
次に「事象と霊障の関係」。人生で起こる様々なトラブル。それらは霊のしわざなのか?
「交通事故」「内臓疾患」「ノイローゼ」「家庭不和」「登校拒否」などの12の項目のうち、霊障が関わっているものを選んでいただくというアンケート。
集計の結果、一番霊障により起こりやすいのが「不慮の死」!
一番、霊のしわざでないのが「離婚」!
いやー勉強になるなあ。買ってよかったこの本。
次。「写経の功罪」。「写経」、「瞑想」、「霊夢(?)」の功罪を問うてみた結果。
意外と否定派が多いような。
写経否定派による意見のひとつに「写経をするとラップが激しくなり、精神集中、統一がよくできるし自動書記の能力が開ける。ただし未浄化霊の多い憑依体質者は却って未浄化霊、怨念霊等に作用されておかしくなる場合もあるので、勧められない」などとある。
そんなこと言われたら、ますます写経に興味が湧いちゃうよ!
めくるめく霊能の世界。書いても書いてもキリがないから、あとひとつだけ。
「霊能力と超能力を持っているか」という質問。
霊能者を集めた本にもかかわらず、超能力も使える人がこんなにも居る、、、!
ちなみに一番人気の能力は「遠隔透視」。
一番不人気の能力は同票で「スプーン曲げ」と「スプーンひねり」でした。
やはり、超能力も実用的なものが一番。遠くのものが見えれば、わざわざ出歩く必要が減るから便利だね。フクモ陶器もぜひ身につけたいなあ。
そして驚いたのが、「テレポーテーション」が出来る人が7人も居る!
これぞ究極に便利。写経を続ければ出来るようになったりするのだろうか、、、!
「第三部 霊能•心霊資料編」は用語集や、有名な霊能者や研究者の事典、関係書籍の紹介などなど、押さえておきたい基本的な知識が。
霊も面白いけど、人って本当に面白いですね。